独自ドメインで使えるメールサービス比較!選び方まとめ
公開日:2022年2月16日
独自ドメインで使えるメールサービスを徹底検証!メールサービスを選ぶ際のポイントをまとめました。
独自ドメインで使えるメールサービス
Zoho Mail
クラウドオフィススイートやCRM(営業支援サービス)を展開するZoho。その中のメールサービスを切り出したのがZoho Mailです。
Zoho Mailは独自ドメインの追加が可能で、ユーザー数ごとの課金となっていますが、1ドメイン・5ユーザーまでは無料で使うことが出来ます。
小規模な企業・プロジェクトで、無料で使いたいならZoho Mailがベストでしょう。
Microsoft 365
MicrosoftのOfficeサービスのサブスクリプションタイプがMicrosoft 365。Microsoft Officeのアプリが使えるだけでなく、メールサービスOutlookを拡張して独自ドメインを使用することが出来ます。オンラインOfficeやモバイルアプリも利用できます。
ユーザー課金になりますが、Microsoft Officeのアプリを使っているのであれば、どのみち端末ごとにOfficeライセンスが必要になるので、トータルではコスパが高くなります。
Google Workspace
Googleのオフィススイートサービスが「Google Workspace」。Gmail、Google Driveなどを法人向けにアップグレードしたサービスで個人のGmailサービスとは完全に別のサービスです。Google Workspaceでは、独自ドメインのメールが使えます。
なお、個人のGmailを使って、独自ドメインのメールを送る方法もあります。
Cloudflareの「Email Routing」とGmailでドメインメールを完全無料で運用する方法 | SERVERSUS
さくらのメールボックス
さくらのレンタルサーバーのメールサーバー機能だけを切り出して価格を抑えたプラン。魅力は月額換算で87円という驚異的な低価格で、独自ドメインのメールアドレスを無制限で作成できます。
メールサーバー容量が全体で10GBと少ないのがネックですが、メールで行うのが連絡のみであれば十分なサービスです。
お名前メール
ドメイン登録事業者であるお名前.comのメールサーバーサービスが「お名前メール」。サーバー容量2GBのライトプランは、さくらのメールボックスと同じ月額換算で87円と低価格になっています。容量20GBのスタンダードプランは月額換算105円で、こちらもコスパが高くなっています。
独自ドメインのメールアドレスが無制限で使えます。
WebARENA メールホスティング
NTTPCコミュニケーションズが展開するレンタルサーバーサービス「WebARENA」のメールサーバーを切り出したサービス。200アカウントまでで月額換算で7,663円からで、1ユーザーあたりで計算すると40円未満と、コスパ最強なメールサービスです。
1アカウントあたりの容量yが300MBと少ないのがデメリットですが、ある程度の規模の会社でなるべくメールサービスにお金をかけたくない場合は、ベストチョイスでしょう。
カゴヤ メールサーバー
レンタルサーバーのカゴヤが展開するメールサーバーサービス。共有タイプ、占有タイプ、エンタープライズなど、ユーザーのニーズに合わせてメールサーバーのグレードを選べるのがメリットで、最安値の共用タイプ R2(サーバー容量20GB)であれば、月額550円+独自ドメインオプション550円の1,100円で、独自ドメインのメールアドレスが無制限になります。
同じようなサービスでは、さくらのメールボックスやお名前メールの方がコスパが高いのが残念なところです。
ムームーメール
ドメイン登録事業者であるムームードメインのメールサービスが「ムームーメール」。月額換算110円でディスク容量30GBのメールサーバーが使えるため、容量という点ではコスパが良いメールサービスです。
独自ドメインが使えてメールアドレスの作成は無制限です。
Yahooドメインメール
Yahooのメールサービス「Yahoo!メール」を独自ドメインで使えるようにするサービス。料金は使用するドメインごとに異なり、.comなどの最安値ドメインであれば月額300円ほどで利用できます。
ただし、メール容量はYahoo!メールの容量に依存するため、あまり容量が大きくないのがデメリット。
ISPのメールサービス
自宅でインターネット回線を契約しているのであれば、利用しているISPによってはメールアドレスを独自ドメインで使うオプションを提供していることがあります。
あまりコスパが高くないですが、メインのメールアドレスがISPが提供するメールアドレスを使っている場合は、利用を検討してみましょう。
共有レンタルサーバー
レンタルサーバーのうち、共有タイプのレンタルサーバーは、ほぼ全てのサービスが独自ドメインでのメールサービスを提供しています。(無料サーバーなどはメールサービスなしが多い)
共有レンタルサーバーで独自ドメインメールを使うメリットは「容量の大きさ」。共有レンタルサーバーは100GB以上の容量を提供していることが多いので、容量を気にせず使えます。また、ホームページの運営コストとメール利用料を一緒にできるのもメリットです。
独自ドメインで使えるメールサービス、どれを選ぶのが良い?
オフィススイートが必要かを検討しよう
企業やプロジェクトなどで独自ドメインメールを使う場合、オンラインのオフィススイートやクラウドストレージも同時に使うことがあります。オフィススイートが必須なのか、そうでないのかで料金は大幅に変わります。
オフィススイートを使いたい場合は、Google WorkspaceやMicrosoft 365などがメインの選択肢になるでしょう。その分、値段は高くなります。
セキュリティも意識しよう
独自ドメインのメールアドレスに限らず、仕事やプロジェクトでメールを使う場合はセキュリティが重要です。メールでのセキュリティは、
- フィッシング対策(迷惑メールフィルターなど)
- 不正アクセス対策
が主なポイントです。この点では、Google WorkspaceやMicrosoft 365、Zohoなどの大企業のサービスは安心して使えます。
それ以外のメールサービスも迷惑メールフィルターなどはありますが、Gmailなどの高性能なものと比較するとややセキュリティ力に劣ります。
長期的な視点で選ぼう
独自ドメインでメールアドレスを使う場合、長く使えるサービスなのかも重要なポイントです。特に、企業が成長している時は、社員の増加に合わせて使うアカウント数やメールサーバー容量を増やす必要があるので、ユーザーがどれくらい増えたら、どれくらいコストが増えるのかというのもしっかり検証しましょう。
その意味では、1ユーザーあたりの料金になっているサービスは予算の見通しがしやすくなりますが、小規模の時にはコストが圧迫されるというデメリットがあります。