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静的サイトジェネレータってなに?メリット・デメリットまとめ

WEBZINNEトピックス編集部のアイコンWEBZINNEトピックス編集部

公開日:2020年9月7日

最近話題の「静的サイトジェネレータ」について、仕組みやメリット・デメリット、コーポレートサイトやブログなどどんなタイプのサイトと相性が良いのかをまとめました。

静的サイトジェネレータとWordPressの基本的な違い

まずは、基本的な静的サイトジェネレータとWordPressの違いを見てみましょう。

静的サイトジェネレータWordPress
言語Go、Node.js、ReactなどPHP
ページの表示方法静的動的
記事の作成・管理ファイルシステム管理画面
記事の保存マークダウンファイルデータベース(MySQL)
公開サーバーWebサーバーWebサーバー + PHPサーバー + MySQLサーバー
記事のバージョニングGitデータベース(MySQL)
記事へのコメント外部サービスシステム連動

ほとんど別物と言っていいくらい違いますね。詳しくみていきましょう。

記事の管理・表示方法の違い

データベースかファイルベースか

両者の一番大きな違いは、記事の管理方法です。

WordPressは、記事の管理をデータベースで行います。

PHPサーバーで文書管理画面(いわゆるWordPressの管理画面)を表示して、入力した記事情報をPHP経由でMySQLデータベースに保存します。そして、ページを表示する際も、リクエストごとにデータベースから記事データを取り出して、PHPでテーマに合わせたHTMLを表示させます。

一方で、静的サイトジェネレータは、文章はマークダウンファイルで管理します。

通常のファイルと同様にファイルシステム(Windowsならエクスプローラ、macOSならFinder)で幕ダウンファイルを管理して、サーバーに公開する際に、「全てのページのHTMLを生成して」アップロードします。ページにリクエストが来ると、生成された静的なHTMLを表示するので「レスポンスごとに記事データを参照しない」という仕様です。

記事のバージョニング方法

記事のバージョニングという意味では、WordPressはデータベースに全てのバージョンを格納します。これがWordPressサイトが重くなる一因になっていて、記事が増えるほどデータベースが肥大化して、動作速度が遅くなり、ページの表示速度も遅くなります。

一方で、静的サイトジェネレータの場合は、一般的にはGitでファイルを管理するので、コミットした段階の全ての履歴が参照可能で、かつページの表示システムとは完全に切り離されているので、ページ表示速度には影響がありません。

サーバーの違い

WordPressを「1クリックインストール」可能なレンタルサーバーを使っていると気づきにくいですが、WordPressでサイトを公開するには、

  • Webサーバー(Apache、Nginx、Litespeedなど)
  • PHPサーバー
  • MySQLサーバー

の3つのサーバーが必要です。

一方で、静的サイトジェネレータの場合は、最低限の場合(ローカルでビルドを行う場合)は、

  • Webサーバー(Apache、Nginx、Litespeedなど)

だけでサイトを運営できます。

実際にはCI/CDなどのビルドサーバーを組み合わせて使いますが、月間300分くらいの無料枠があるのサービスが多いので、コストとしては意識しないで使えます。

このサーバーの違いは、サーバー維持費用にそのまま返ってきます。

サイト維持コストの違い

次に静的サイトジェネレータとWordPressのサーバー維持コストを見てみましょう。

静的サイトジェネレータWordPress
運用サーバーレンタルサーバー、VPSなどレンタルサーバー、VPSなど
月額最安値2〜300円程度無料

WordPressが無料で使えるサーバーもありますが、広告なしフル機能で使えるサーバーはないので、実質月額2〜300円程度ほどのサーバー維持費が「サイトを公開し続ける限り」発生します。

一方で、静的サイトジェネレータは、NetlifyやGithub Pagesなどビルド機能込みで完全無料で使えるサービスが多くあるため、「サービスが無料である限りずっと無料」で公開できます。

また、WordPressサイトの場合、アクセスが増えるとそれに合わせてサーバーをアップグレードする必要があり(サーバーが重くなるため)、サーバー費用もそれに応じて上がっていきますが、静的サイトの場合は、アクセスが増えてもサイトが重くなることはそうそうありません。

イメージとしては、静的サイトであれば、月間・100万PVクラスのサイトを無料で問題なく運用できます。

WordPressから静的サイトジェネレータ乗り換えに最適なサイトは?

企業サイト

企業サイトは、WordPressから静的サイトジェネレータ乗り換えに最適なサイトタイプかもしれません。

ページ更新頻度があまり高くなく、「Webサイトを持っておきたいけど、サーバー費用はあまりかけたくない」というニーズに静的サイトジェネレータはマッチしています。

問題点は、管理者・作業者がある程度システムを理解していないと、トラブル時に対処できない点でしょうか。

ブログ

WordPressは、初めてのサイトや初めてのブログ、またはブログサービスからの移行先として人気ですが、記事数が1000件程度のWordPressブログであれば、静的サイトジェネレータへの乗り換えは効果的でしょう。特に、表示速度の面では威力を発揮します。

逆に、1万件を超えるようなWordPressブログだと、DBからマークダウンファイルへのコンバートだけでもかなりの労力になるので、計画的に慎重に進める必要があります。

ブログは積み上げ式のサイトなので、記事数が多い場合もあるかと思いますが、1000件ほどならビルドは1分未満、数万ページでも数分でビルドできます(ページの構成にもよります)。


静的サイトジェネレータとWordPressの違いをみてきました。

サイト上の見た目はほぼ同じなのに、実は根本的に全く別物の静的サイトジェネレータとWordPress。それぞれ良い点・悪い点があるので、サイトにあった方を選んでください。