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サイトの多言語化

多言語サイトを構築するに気をつけたいポイント

WEBZINNEトピックス編集部のアイコンWEBZINNEトピックス編集部

公開日:2020年8月17日

多言語サイトを構築するに気をつけたいポイントをまとめました。ドメイン構造やHTMLなどの技術面から、コンテンツ作成に関する注意点も。

URL構造は言語ごとに同じにする

gTLDのサブドメインで多言語化するのであれば、URL構造は「ドメイン/言語/コンテンツ」とするのが定番です。言語ディレクトリを除いたURL構造が全言語で同じになるため、サイトのシステム的にも対応が楽になります。

https://www.example.com/en/blog/
https://www.example.com/ja/blog/

言語の部分は、明確なルールはありませんので、必ずしもISO言語にのっとる必要はありません。

https://www.example.com/nam/blog/

上記のように、「北米(north america = nam)」という形で自分でディレクトリを切っても問題ありません。

多言語化する際のドメイン・URLパターンについては、下記のページをどうぞ。

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コンテンツの中身を対象言語ユーザー合わせてリライトする

言語や地域が違えば、習慣や常識が異なります。また、リンク先のページも言語によって変わってくることが多いので、多言語化したページは、言語ごとにコンテンツをリライト・新規作成するようにしましょう。

中身がそのままでも大丈夫な場合は、翻訳するだけでも構いませんが、機械翻訳をかけただけのページはSEO的にはマイナスとも言われているので、機械翻訳をかけた後に必ず文言チェックをして、正しい文章にリライトしましょう。

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対応言語ページが無い場合は404を返す

動的ページの場合、コンテンツの中身がなくても全てのページを出力してしまうことがあります。

例えば、

https://www.example.com/en/blog/
https://www.example.com/ja/blog/

という記事一覧ページには言語ごとのコンテンツがあることがほとんどでしょう。

しかし、個別の記事になるとどうでしょうか?

https://www.example.com/en/blog/how-to-get-a-japanese-friend-in-tokyo
https://www.example.com/ja/blog/how-to-get-a-japanese-friend-in-tokyo

というページが、それぞれの言語ごとに用意されてないケースがあるかと思います。

上の例の場合、英語圏向けの「東京で日本人の友達を作る方法」というページであれば、英語が話せる日本人が集まる場所の紹介などが記事のコンテンツになります。

しかし、日本語圏向けの記事で「英語が話せる日本人が集まる場所」を紹介するのは不自然ですし、日本人に向けなら、日本人と指定する必要はそもそもありません。一般的な「東京で友達を作る方法」という別の記事になるでしょう。

そうした場合は、コンテンツを用意していない言語のページは404を表示して、コンテンツがあるページではhreflngで誘導しないように徹底しましょう。

特に、HTMLヘッダのlink alternate属性をシステムで一括表示させている場合は、コンテンツの有無を判定するようにしましょう。空ページが無いのに代替言語属性を入れないようにしましょう。

HTMLヘッダを適切に設定する

多言語サイトは、HTMLヘッダの設定を適切に行う必要があります。

主に設定する項目は、

  • 言語ごとのhreflangの設定
  • 言語ページごとのオリジナルOGPタグ
  • canonical設定

となります。

細かい設定方法は、下記のページをどうぞ。

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多言語サイトを構築するに気をつけたいポイントをみてきました。

以前に比べて、サイトの多言語化はかなりハードルが下がっていることは確かですが、それでもきちんと時間と予算を取って対策をする必要がある点は変わりません。

対策をすることで、日本国外の膨大なユーザーにリーチできるサイトの多言語化。どうせするなら、しっかりと対策して、効率よく成果をあげたいですね。

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